第4回 貸借対照表(B/S)の右側「上の段」とは
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ごあいさつ
お疲れ様です。
グリードキッズ株式会社
代表取締役レンタル経理部長
谷口和喜(たにぐちかずき)です。
月次決算「超」入門第4回は、
貸借対照表(B/S)の右側「上の段」とは
についてお話しします。
月次決算「超」入門
この月次決算「超」入門は、
- 月次決算は重要だ!
- 月次決算を組んでみたい!
- けれども、そもそも簿記の知識がない!
という方に聞いていただきたいのです。
貸借対照表(B/S)の右側「上の段」とは
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)は、
決算日現在の、会社の財政状態を表します。
では、会社の財政状態とは、何でしょうか。
前回の配信では、
会社の資産の裏付けを「資本(しほん)」と呼びます、
とお話ししました。
本日は、資産と資本以外の財政状態を見て行きます。
それでは、前回の貸借対照表をイメージしてください。
左側には、「資産」があり、
右側には、その資産の裏付けとなる要素が入ります。
「資産の裏付け」です。
前回でお話ししたのは、
右側「下の段」には、
株主が用意した「資産の裏付け」である「資本」が入ります、
ということでした。
そして、今回お話しするのは、右側「上の段」です。
右側「上の段」には、負債が入ります。
負債とは、将来支払うものですが、
今はまだ支払っていない、というものです。
つまり、ここには、他人の財産が入ります。
他人の財産を裏付けにして、左側の資産が存在する、
という考えから、
負債のことを、「他人資本」といいます。
ここに用意された負債は、
他人が用意したものです。
わかりやすい例を挙げましょう。
銀行でお金を借ります。
お金を借りるので、「借入金」です。
借入金は、負債のひとつです。
借入をすると、預金口座にお金が入って来ます。
この入ってきたお金の裏付けが、
銀行からの借入金、
ということになりますね。
貸借対照表の左側には、
資産が入りますと、第2回から繰り返し、
お話ししてます。
現金・預金は資産の一種です。
この現金・預金は、どのように調達したのかと言いますと、
一部は株主から、
そして、残りは銀行から調達したことになります。
株主から調達したものは、資本、特に自己資本といい、
銀行から調達したものは、負債、特に他人資本といいます。
調達する元は別でも、入金したら、現金・預金ですから、
合わせて、資産です。
では、例を挙げてお話しします。
株主から、資本として、現金300万円を受取りました。
一方、銀行で借入をして、預金200万円を手に入れたとしましょう。
左側の資産は、「預金」です。
先ほどの300万円と200万円で、
合わせて、500万円になりました。
次に右側は、どうなりますか?
株主からの出資は、自己資本です。
銀行からの借り入れは、「自己資本」ではありません。
銀行は、会社にとっては「他人」です。
銀行借入は、「他人資本」ですね。
貸借対照表の右側には、「自己資本」と「他人資本」。
2つの性質が違うけれども、
資産の裏付けです。
どちらも、資産の裏付けになるので、右側に入るのは、確かです。
しかし、性質が違うので、2つを分けて書くことになります。
なぜ、「負債」が右側「上の段」なのか?
その理由は、、、
理由はありません。
貸借対照表を世界で初めて作成した人が、
右側「下の段」に資本を書いたので、
残りの右側「上の段」負債が入った、ということです。
これは、ルールですから、特に理由はないのです。
さあ、本日は、これくらいにしておきましょう。
本日は、「上の段」のお話しでした。
いいですか?
本日は、左手で、資産をキャッチしました。
右側から、何が投げられましたか?
右側からは、負債として借入金が投げられましたね。
それが、空中で、預金になり、
左手で資産として受取りました。
音声だけでは、物足りないので
お時間があるときには、私のホームページで、
目で確認しながらお聞きください。
目からのインプットでさらに、理解が深まります。
それでは、第5回の本編でお会いしましょう。
レンタル経理部長でした。